日本双生児研究学会 JSTS 公式ホームページ

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日本双生児研究学会第37回学術講演会報告

日本双生児研究学会第37回学術講演会報告

大会委員長 就実大学教育学部教育心理学科  鈴木 国威

2023年2月4日(土曜日)に岡山の就実大学にて開催されました。当日は良好な天気に恵まれ、対面での2年ぶりの対面での開催となりました。またオンラインでの配信も行いました。参加者者は33名で、オンライン参加者は4名でした。

一般発表が11件、講演が1件、奨励賞受賞講演2件、そしてシンポジウムが1件でした。講演は、岡山大学松本直子先生をお招きし、「統合的人類史学からみた人間行動の変化と遺伝」という題目で、人類特有の知能の進化に関するモデルについて紹介し、生物学的(遺伝的)変化が、非生物学的(ゲノム外)メカニズムによって方向づけられ、加速された可能性について、ご講演いただきました。奨励賞受賞講演では、「介護予防と行動遺伝学」「利き手における遺伝要因と環境要因」という題目で行われました。奨励賞の講演内容は今後本学会の学術誌に掲載される予定です。シンポジウムでは、故布施晴美先生追悼を目的として、「多胎家庭支援と子育て支援の交点」というテーマで、多くの登壇者が布施先生の業績を話しました。

大会終了後も、一部の研究を除いて動画を期間限定で配信し、学会員の研究活動に寄与する工夫も行いました。なお、本学会ではコロナ感染状況を考慮し、懇親会は行われませんでした。

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