平成31年 1 月 12 日(土)大阪市立大学大学院看護学研究科にて、日本双生児研究学会第33回学術講演会が無事終了いたしました。当日は、学会員および学生43名、ふたごの当事者とご家族14名、および関係者を含め70名近くの方々にご参加いただきました。皆様、誠にありがとうございました。
教育講演では、2007年から当研究室と国際共同研究を実施しておりますヘルシンキ大学のKarri Silventoinen博士より、「The global obesity epidemic in the light of twin research」というタイトルでご講演いただきました。
「Karri Silventoinen博士」
本国際共同研究は、ヘルシンキ大学のみならず、スウェーデンのカロリンスカ研究所、イギリスのQueen Mary University of London、オランダのVrije Universityなど世界24か国の世界最大規模の国際双生児研究(CODATwins project)へと急速に発展しており、今後の発展が期待されております。
また、シンポジウムでは、「双子家庭における環境と遺伝」というテーマのもと、「家庭内の文化伝達―純粋に「環境」といえるか(慶応義塾大学 安藤先生)」、「双生児間の関係性と母親のストレスに関する研究(関西福祉科学大学 福田先生)」、「親のソーシャル・サポートと子どもの抑うつにおける遺伝と環境(千葉大学 田中先生)」からご講演をいただきました。
12題に及んだ一般演題は、多胎育児家庭への支援のみならず、双生児を用いた研究として腸内細菌叢と生活習慣、日本とハンガリーの骨密度の遺伝寄与率、視力と目の乾き感、霊長類の多胎育児など多岐に渡り、異なる分野の専門家同士の活発な意見交換もあり有意義な時間となりました。懇親会にも31名の方々にご参加いただき、交流を深めていただけたことと存じます。
このように学術講演会を無事に終えることができましたのは、ご参加の先生方や皆さまのお力添えのおかげよるものと感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
日本双生児研究学会が、多くの学問分野において今後ますます発展することを祈念いたします。
第33回大会長
大阪市立大学大学院看護学研究科
横山美江